「暗号資産取引所 おすすめ 比較」このような検索ワードでこのページにたどり着いたあなたは、おそらく今、ブラウザのタブを4つも5つも開いた状態ではないでしょうか。
あるサイトはbitFlyerが1位、別のサイトはCoincheckが1位、また別のサイトはGMOコインが1位。順位がバラバラで、どれを信じればいいのか分からないまま、画面の前で固まっていませんか。
分かります。私もかつて同じ思いをしていました。
この記事は取引所の特徴をそれぞれ比較していき、あなたに最適な取引所を見つけてもらうための記事です。
あなたに「どの取引所が1位か」をオススメする記事ではありません。
この記事の3つの誓い
- 「絶対儲かる」「今が買い時」のような煽り表現は一切使いません
- どこかの取引所1社を1位として持ち上げません。目的が違えば最適解が違うからです
- 失敗してきた人間にしか書けない「これはやっちゃダメ」を、丸ごとお伝えします
読み終わった頃、あなたは自分が何を基準に暗号資産取引所を選べばいいか理解できているはずです。

ランキング1位がサイトごとに違うんだけど、結局どれを信じればいいの?

ぼーさん、それは「目的が違うから順位が違う」って話ですよ。今日はその答え合わせをしていきましょう。
暗号資産取引所の「全員にとっての1位」は存在しない

暗号資産取引所選びに「全員にとっての1位」なんてものは存在しません。
取引所ごとの強み・弱みは「あなたが何を重視するか」によって、評価が180度変わるからです。
目的が違うということ。
アプリの操作性を最優先する人と、取引コストを1円でも削りたい人とでは、最適な取引所が同じになるはずがありません。
比較記事ごとにランキングがバラバラな理由
比較記事を3本も読めばお気づきかもしれませんが、サイトによっておすすめ1位はバラバラです。
これはライターたちが好き勝手に順位を決めているわけではありません。「重視するもの」が記事ごとに違うので、必然的に順位がバラバラになるのです。
- 手数料の安さで並べればA社が1位
- 取扱銘柄数で並べればB社が1位
- アプリの使いやすさで並べればC社が1位
というように。
読者の目的を聞かずに「総合1位」を断言する記事は、本来は不誠実な記事なのです。
読者一人ひとりの「重視する目的」が違うのですから、答えが違って当然。
取引所は「優劣」ではなく「向き/不向き」で語るべき
あなたが車を買うとき、「日本一売れている車」だけを基準に選びますか?
おそらく、家族構成・走る距離・予算・好みなど、いくつもの目的を組み合わせて選ぶはずです。
軽自動車に乗っている人と大型ミニバンに乗っている人、どちらが「正解」とは言えませんよね。それぞれの暮らしに合せたものを買っているだけです。
暗号資産取引所も、これとまったく同じです。
スマホで完結したい人と、PCで本格チャート分析したい人とで、最適解は違う。月1万円の積立をしたい人と、頻繁に売買するデイトレ志向の人とで、これまた最適解は違う。優劣ではなく、向き/不向きで選ぶのが本来正しい選び方です。
皆が選ぶ取引所を使うのではなく、自分の目的に合った取引所選びが大事
そんなわけで、本記事はランキングの断言は一切しません。
代わりに目的を理解して、あたなに向いている取引所を見つけてもらいます。

皆が選ぶ1位が必ずしも正しいわけではない。
始める前に決めておくこと | 国内取引所か、海外取引所か

国内取引所を使うのか、海外取引所を使うのか?
初心者は迷わず国内取引所一択です。
理由を順に説明します。
国内取引所を使用するメリット|金融庁登録業者という安全網
日本国内で暗号資産交換業を行うには、金融庁への登録(資金決済法)が必要です。
登録業者には、いくつもの安全対策が要求されます。
- 顧客の資産と自社の資産を分けて管理する「分別管理義務」
- コールドウォレットで保管する比率に関しての規制
※コールドウォレットとはインターネットから切り離された保管方法
もちろん「金融庁登録だから絶対安全」とは言いきれません。
過去にCoincheckではNEM流出事故がありました。
NEM事件は、2018年1月に暗号資産取引所Coincheckから、顧客資産だった約580億円相当のNEMコインが不正アクセスで流出した事件です。
こういった事故もありましたが、日本の取引業者は海外の取引業者(金融庁無登録)と比べると、資産が守られる確率は段違いに高いです。
日本円入出金・日本語サポート・税務書類の整備が整っている
海外取引所の多くは、日本円の直接入金ができません。
国内取引所でUSDTに両替して、それを海外取引所に送金する……というひと手間があります。出金時も同じです。
慣れていない人が送金すると、送金アドレスをうち間違えてしまうことが多々あり、
よく資産を失っています。
サポートも英語または機械翻訳での日本語が中心で、トラブル時に問い合わせても、1週間返事が来ないという話は珍しくありません。年間取引報告書のフォーマットも、日本の確定申告には合わない形式がほとんどです。
海外取引所への金融庁警告という事実
金融庁は無登録で日本居住者向けに勧誘・サービス提供を行う海外業者に対し、定期的に警告を出しています。
Bybit、MEXC などがそうですね。
「警告が出ている=即違法」という話ではありませんが、日本居住者として法律の外に出るので、リスクはあります。万が一、その業者が破綻したり、出金停止になったりしたとき、日本の法律で保護を求めることは極めて困難です。
あと、もうひとつ大事な話で、
海外取引所はレバレッジが100倍以上かけられる業者があります。
レバレッジをかければかけるほど、「儲かる」というのは夢のまた夢で、資産を失うリスクのほうが圧倒的に高い。これまでにもレバレッジ投資を試みて、屍になって消えていった初心者は数え切れません。
レバレッジ100倍と聞いて、「魅力的だ!やってみたい」と感じたかたは要注意です。
初心者は迷わず国内取引所から!
そんなわけで、この記事の比較対象は国内登録業者のみに絞ります。
慣れてから、自己責任で海外取引所を使用するのがいいでしょう。
ただ、最初の数ヶ月〜1年は、国内取引所一択でいきましょう。

海外の方がレバレッジ大きくて、なんだか魅力的に見えるんですけど…?

最初の数年は、自分が想像してる100倍くらい簡単に飛ぶ。ぼーの屍を見て、反面教師にするんだ(笑)
「販売所」と「取引所(板取引)」

暗号資産取引所には「販売所」と「取引所(板取引)」という、まったく別物のサービスがあります。
ここを理解せずに使い始めると、毎回の売買で3〜5%の見えない手数料を払い続けることになります。私もこれで、最初の半年で確実に数万円損をしていました。
販売所の仕組み|取引相手は取引所自身
販売所では、あなたの売買相手は「取引所の運営会社」そのものです。
具体的にはCoincheckなどがそうです。
運営会社が「いまBTCはこの値段で売ります」「いまBTCはこの値段で買い取ります」と提示してくる。
あなたはその提示価格に対して買うか売るかを決めるだけ。
操作はシンプルで、初心者にとっては取っ付きやすいです。
ところがここに罠があります。
販売所では「買値」と「売値」の間にスプレッドと呼ばれるものが存在します。
スプレッドとは取引コストの一部
例:BTCの買値が100万円、売値が99.5万円ならスプレッドは5000円。
BTCのような流動性の高い銘柄でさえ、販売所のスプレッドは概ね3〜5%。
マイナーなアルトコインなら10%を超えることもあります。
流動性とは売りたいときにすぐ売れ、買いたいときに買えるコインの動きが活発な状態のこと。
表示されている取引手数料が「無料」の販売所もありますが、それはスプレッドという形で先に実質的な手数料を取っている、という仕組みです。
「無料」の文字に飛びついて、すぐに取引するのは、大半が損しているので注意しましょう。
取引所(板取引)の仕組み|人と人との取引
取引所(板取引)では、売買相手は「他のユーザー」です。
「私はこの値段で売りたい」「私はこの値段で買いたい」という注文が、板(オーダーブック)と呼ばれる一覧表に並んでいて、価格が合えば自動的に約定します。
板取引では、取引手数料は概ね0.01〜0.15%程度。スプレッドも数銭〜数十銭程度しかありません。
販売所と比較すれば、コストは100分の1以下になることも珍しくないのです。
抽象論だと、いまいちわからないので、具体的な数字で見てみましょう。
仮に100万円分のBTCを買って、価格が1円も動かないうちに即売却したとします。販売所と取引所、それぞれでどれくらいコストがかかるでしょうか。
| 取引方法 | 片道コスト(買い) | 片道コスト(売り) | 往復合計 |
|---|---|---|---|
| 販売所(スプレッド3%) | 約30,000円 | 約30,000円 | 約60,000円 |
| 取引所・板取引(手数料0.1%) | 約1,000円 | 約1,000円 | 約2,000円 |
| 差額 | 約29000円 | 約29000円 | 約58,000円 |
価格が1円も動いていないのに、販売所では往復で約6万円、板取引では約2,000円。その差約58,000円。これが「見えない手数料」の正体です。
5年負け続けた私だから言います。
価格が1%動いても気にする人が、3%のスプレッドを気にしないのは基準値がまちがっている。
販売所が必要な場面はある
「じゃあ販売所は使うな」と言いたいのかというと、そうでもありません。
- 板取引が用意されていない、流動性の薄いマイナーアルトコイン
- 「いまこの瞬間に成行で買いたい」と急いでいるとき
- 少額(数千円)の購入で、板取引の操作を覚える時間が惜しいとき
使い分けが大事です。販売所=悪、ではありません。コストを認識した上で使うのと、認識せずに使うのとでは、5年後の資産の桁がひとつ変わります。

俺、最初の頃ずっと販売所しか使ってなかったわ…3%取られてるなんて知らなかった

それを知ってるかどうかで、5年後の資産が桁が一つ変わる。お前の屍を、後輩にしっかり見せてやって教訓にしてもらえ!
取引所選びで外せない7つの比較軸

あなたが取引所を比較するとき、見るべき軸は7つです。
①取引手数料(メイカー手数料/テイカー手数料)
取引所の板取引では、注文の入れ方によって手数料が変わります。
- メイカー手数料:板に新しく注文を出す側(指値注文)にかかる手数料。
- テイカー手数料:板に並んでいる注文を即座に約定させる側にかかる手数料。メイカーより高い設定が一般的
頻繁に売買する人ほど、ここの差が積み上が大。
一方、月1回くらいしか売買しない長期保有派にとっては、優先度は下げてOKです。
②スプレッド|販売所利用時の実際の手数料
先ほど解説した、「表示されない手数料」です。
同じBTCでも取引所によって、また時間帯によってスプレッドの幅は違います。一般的に、相場が急変動している時間帯ほどスプレッドは拡大しやすい傾向があります。
「急騰したから買おう」と販売所で買うと、平常時の倍以上のスプレッドを取られることがあるので注意してください。
③取扱銘柄数|「メジャー10銘柄あれば充分」
国内取引所は概ね20〜30銘柄程度を扱っています。社によっては10銘柄前後のところや、30銘柄超を扱うところもあります。
一つだけお伝えしていことがあります。「将来出てくるかもしれない銘柄」を理由に取引所を選ばないでください。ある銘柄が話題になれば、ほとんどの国内取引所が追随して上場します。
「あの銘柄が上場するかも」を当てにして取引所を選ぶのは、ギャンブルと同じです。
いま現在、扱っている銘柄を見て、自分が買おうと思っていた銘柄が含まれているか?
それで判断すれば充分です。
④最小取引数量・最低購入額
意外に見落とされがちですが、初心者にとっては最重要です。
「500円から買える」「1円単位で購入可能」「0.0001 BTCから買える」など、取引所によって最小単位はバラバラです。
月1万円積立をしたい人、お試しで1,000円だけ買ってみたい人など、人によって目的がバラバラなので、
目的に合っていない取引所を選ぶと、満足いく投資はできません。
最初は最低単位が小さい取引所を選ぶのが吉です。
少額で何度か売買し、操作と感覚を覚える。こういった練習が、後の成果に大きくつながります。
⑤アプリ・取引ツールの使いやすさ
アプリ・取引ツールの使いやすさは、数字として現れないので軽視しがちです。
年代によってアプリの操作性を優先したり、チャートや板の見やすさを優先したりする傾向があります。
⑥セキュリティと運営会社の信頼性
「過去にハッキングされた取引所=危険」という単純な見解はちょっとまったです。
大事なのは、ハッキングのあと、どう立て直したかです。
- 経営の母体が変わり、体制が再構築されたのか
- 顧客の資産は補償されたのか
- 具体的にどんな再発防止策が導入されたのか
こういったことに注目することによって、取引所の信頼性が分かります。
⑦積立・ステーキング・レンディングなどの付帯サービス
- 毎月決まった日に自動で買ってくれる「積立サービス」
- 保有しているだけで報酬が増える「ステーキング」
- 預けて利息を受け取る「レンディング」
取引所によって、対応している付帯サービスが異なります。
ここで一言、強く釘を刺させてください。
私は過去に、「月利30%保証」を謳う怪しいレンディングサービスに5万円を預けて、出金停止→サービス消滅を経験しました。
- 金融庁登録の取引所か?
- SNSで情報を流している聞いたこともない名前の業者か?
上記2点に注意して、暗号資産取引所を選んでください。

全部が100点の取引所はない。60点目指して決めればいい。
国内主要取引所の「向き/不向き」

ここからは、国内の主要6社を取り上げます。
ランキング形式ではありません。
「どんな人に向くか/どんな人には向かないか」という観点で見ていきます。
各社の
- 手数料体系
- 取扱銘柄
- サービス内容
は、各社の公式サイトで公開されている情報をもとに整理しました。
実際に口座開設する際は、必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。
bitFlyer|板取引志向・大手の安心感が売り
ビットコイン取引量で長らく国内トップクラスを維持してきた老舗です。
bitFlyer Lightningと呼ばれる本格的なチャート・板取引のツールが標準で使えるのが大きな特徴。
1円単位での購入も可能なので、「とにかく少額から触ってみたい」という人に入りやすい設計です。
セキュリティも強く、長期間にわたって大きな事故を起こしていないことが安心材料になります。
bitFlyerに向いている人
・板取引メインで使いたい
・長期保有のメイン口座にしたい
・大手の安定感を最優先したい
bitFlyerに向いてない人
・取扱銘柄数が多い取引所を選びたい
・スマホアプリの使いやすさだけで選びたい
Coincheck|アプリの使いやすさと取扱銘柄数が売り
アプリの操作が簡単で、暗号資産デビューの取引所で定番化している1社です。
2018年にNEMコインの大規模流出事故を起こしました。
その後マネックスグループ傘下に入り、セキュリティ体制を再構築。
流出時の顧客に対する日本円の補償も実施済です。
Coincheckに向いている人
・スマホですべてをの操作を完結したい人
・取扱銘柄数を重視する人
・自動積立をして放置しながら運用したい人
Coincheckに向いていない人
板取引のチャート分析を本気でやりたい(販売所中心の設計のため)
GMOコイン|各種手数料の安さが売り
GMOインターネットグループ傘下。各種手数料が無料の項目が多く、コスト面で初心者に親しまれている1社です。
暗号資産の送金手数料が無料の項目が多い。
コインを他の取引所への移動したり、銀行へ送金したりすることが多い人にとっては、送金手数料無料の恩恵を十分に得られます。
コインを保有しているだけで報酬を受け取れる仕組み(ステーキング)対応銘柄もあり。
総合力で見たとき、「弱点が少ない」のがGMOコインの強みです。
GMOコインに向いている人
・手数料を1円でも削りたい
・積立とステーキングを両方使いたい
・親会社の信頼性を重視する
GMOコインに向いていない人
取扱銘柄の”数”を重視する人
bitbank|板取引中心、アルトコインの板の厚さが売り
主要アルトコインも板取引で売買できる、というのがbitbank取引所の最大の特徴です。
多くの国内取引所では、BTCやETHは板取引できても、アルトコインは販売所オンリー(=3〜5%のスプレッドがかかる)という構成が一般的です。bitbankはアルトコインの板取引対応銘柄が多めにして、他の取引所と差別化しています。

アルトコインを効率よく売買したい人にとっては、bitbankがオススメだな。
bitbankに向いている人
・アルトコインを板取引で売買したい人
・頻繁にトレードする人
bitbankに向いていない人
スマホアプリで始めたい初心者(板取引の見方を覚える必要があるため)
SBI VCトレード|安心感、貸暗号資産が売り
SBIグループ傘下であり、「大手金融グループが運営している」という運営母体の信頼性が最大の強みです。
貸暗号資産(レンディング)の選択肢も用意されています。
銀行や証券口座を使う感覚で暗号資産を始めたい層から指示を得ています。
SBI VCトレードに向いている人
・大手金融グループのバックがある安心感を得たい人
・銀行や証券の慣れた感覚で扱いたい人
・長期保有メインの人
SBI VCトレードに向いていない人
・頻繁にトレードしたい人
・とにかく取扱銘柄の数を重視したい人
DMM Bitcoin|レバレッジ取引の銘柄数多い
国内では珍しく、レバレッジ取引対応銘柄が多い、という特徴があります(※ 国内のレバレッジは2倍が上限)。
ただ、レバレッジ取引は初心者には推奨しません。レバレッジは「利益を増やす手段」ではなく「退場を早める手段」です。慣れた中級者以上が、自分のリスク許容度を理解した上で使うべきものです。

DMMに向いていいる人は、レバレッジ取引を試したい中級者以上だな。

暗号資産が初めて扱う人や長期保有メインの人は、DMMに向いていないぞ!
国内主要6社の早見表
| 取引所 | 板取引 | 積立 | ステーキング/レンディング | 親会社 | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|---|
| bitFlyer | ◎(Lightning) | ○ | 一部対応 | 独立系・大手 | 板取引メイン/長期保有 |
| Coincheck | ○(限定銘柄) | ◎ | 一部対応 | マネックスグループ | スマホ完結/積立放置 |
| GMOコイン | ○ | ○ | ◎ | GMOインターネットグループ | 手数料節約/総合力重視 |
| bitbank | ◎(アルト含む) | ○ | レンディング対応 | 独立系 | アルト板取引/頻繁に売買 |
| SBI VCトレード | ○ | ○ | ◎(貸暗号資産) | SBIグループ | 金融母体重視/長期保有 |
| DMM Bitcoin | ○(レバレッジあり) | ○ | 一部対応 | DMMグループ | レバレッジ取引(中級以上) |
※ 上表は本稿執筆時点の公開情報を整理したものです。手数料体系・対応サービスは変更される場合があります。最新の正確な情報は、必ず各社の公式サイトでご確認ください。

全部いいことしか書いてないように見えるけど…結局どれを選べばいいんだよ?

「全員に向いている」取引所がないからこそ、目的別で見るんですよ。次の章でやりましょう。
「あなたが選ぶべき取引所」目的別に解説

ここからは、「あなたが選ぶべき取引所」目的別にを提示していきます。
各カテゴリで挙げる取引所は「順位」ではなく「候補」です。どれを選んでも大きく外しません。
最終的な判断をするのは、あなた自身が触ってみたあとです。
初心者・スマホ完結志向の人におすすめの取引所
候補:Coincheck/bitFlyer
選んだ理由は、
- アプリの画面がわかりやすく、初めてでも迷わず使える
- 最低購入額がもっとも安い
など。
初めての暗号資産を扱うのが怖い人にとって、心理的ハードルが低い2社です。
Coincheckはアプリ完結型、bitFlyerは1円単位の少額から始められる設計が魅力です。
取引コストを徹底的に削りたい人におすすめの取引所
候補:bitbank/GMOコイン
板取引できる銘柄が多く、無料で入出金ができる銘柄が多い2社。
頻繁に売買する人や複数の取引所間で頻繁に資金を移動させる人には、手数料が削減できておすすめです。
多くの銘柄コインで取引したい人におすすめの取引所
候補:Coincheck/bitFlyer/GMOコイン
国内取引所の中で、扱う銘柄数が比較的多い3社。
「主要なメジャーアルトを一通り買いたい」のであれば、この3社のどれかでほぼ決まりです。
チャート分析・本格トレード重視の人におすすめの取引所
候補:bitFlyer(Lightning)/bitbank
板の厚さとチャートツールの完成度で見るなら、この2社が頭一つ抜けています。
- bitFlyer Lightningは無料で本格的なテクニカル分析ができる
- bitbankはアルトコインを含めて板取引でテクニカル戦略を組める
積立投資メインで放置したい人におすすめの取引所
候補:Coincheck/GMOコイン/bitFlyer(かんたん積立)
自動積立サービスの完成度と対応銘柄数で見ると、この3社がおすすめです。
積立は「積立していたのを忘れること」ぐらいのほうが利益の最大化に近づきます。
安心感を最優先する人におすすめの取引所
候補:SBI VCトレード/GMOコイン/DMM Bitcoin
SBIグループ、GMOインターネットグループ、DMMグループ。どれも長く事業を続けてきた大手です。
「親会社が飛んだら困る」という不安を払拭できる三社です。
ここまで読んでも、まだ決めきれないかたは
bitFlyer・Coincheck・GMOコインのどれかの1社から始めれば、大きくは外しません。
3社とも長年の運営実績があり、小さい購入額から始められて初心者の練習場として最適です。

3ヶ月使ってみて、合わなければ乗り換えればいいだけだ。
暗号資産取引所は2社つかう

取引所は1社に絞らず2社使うことをおすすめします。でも増やしすぎてはいけません。
暗号資産取引所はなぜ1社に絞らない方がいいのか
理由は3つあります。
- 障害時のリスク回避:取引所のシステムメンテナンス・突発的な接続障害は、避けられません。「いざ売買したいときに、アクセスできない」というトラブルはまあまあの頻度で起きる
- 銘柄補完:ある銘柄が片方の取引所に上場していないなどは、普通に起こります。この際にサブ社で補えれば、機会損失を減らせます
- コスト最適化:取引手数料の安い取引所や、送金手数料の安い取引所などを使うことで、自分にあった最適な取引ができます。
暗号資産取引所のメイン取引所、サブ取引所の選び方
メインの取引所を選ぶ際は「あなたが8割使用する機能があるか?」を基準にして決めます。
サブの取引所はメインにない機能を備えたものを選ぶのがベストです。
- メインの取扱銘柄が少ないなら、銘柄数が多い取引所をサブに
- メインの板取引対応が薄いなら、板の厚い取引所をサブに。
といった感じです。
メインで「あったらいいな」と思った機能をサブで埋めるようにして、取引所を選ぶようにしましょう。
暗号資産取引所は3社以上取り扱うのはおすすめしない

分散すればするほど安全じゃないの?

3社以上に増やすと、以下の示したような管理コストが激的に増える。2社で十分だ!
かかる管理コスト
- 資金移動の手間
- 確定申告のための計算
- ID/パスワードの管理
- 各社のキャンペーン情報の追跡
複数の暗号資産取引所を使っても法的・税務的に問題ない?
国内登録業者を複数使うこと自体に違法性はありません。
注意点としては確定申告ではすべての暗号資産取引を合算して計算する必要があります。
各取引所の年間取引報告書をまとめておくと、後に手間がかからなくくていいです。

2社目を開設しても良いってのは、ちょっと安心しました。取引を全て1社だけでしないといけないと思ってましたので・・・

2社を使えば、取引方法の手段が格段に広がるぞ。
暗号資産の税金の複数パターン

多くの比較記事は税金の話を末尾でサラッと流していますが、口座開設の前に知っておくべき情報だと、私は思っています。あとから焦らないで済むように、学んでいきましょう。
暗号資産の利益が確定するタイミング
暗号資産の利益が確定されるタイミング
- 暗号資産を別の暗号資産に交換したとき(例:BTC→ETH)
- 暗号資産を売却して日本円にしたとき
- 暗号資産で決済をしたとき
- マイニング・ステーキング・レンディングで報酬を受け取ったとき
円に戻していなくても、暗号資産同士の交換も課税対象になります。
例で言えば、ビットコインをイーサリアムに交換した瞬間に税金が発生するなどです。
ホールド(持ち続ける)だけであれば、含み益の状態のままなので課税対象にはなりません。
所得税+住民税で最大55%という事実
暗号資産の利益は、税法上「雑所得」に分類されて「総合課税」が適用されます。
給与所得などの他の所得と合算した上で、累進課税で税率が決まるということです。所得が増えるほど、税率は階段状に上がっていきます。
最も高い税率区分では、所得税+住民税で最大55%かかり、半分以上が税金で持っていかれる計算です。
暗号資産と違い、株式やFXは「申告分離課税」と言って、利益に対して一律約20%(住民税含めて20.315%)の税金がかかるだけで済みます。
「株・FXの感覚」で暗号資産を始めると、利益確定した年の確定申告で絶望にみまわれます。
年間20万円ルールと住民税の罠
会社員(給与所得者)には、有名な「20万円ルール」があります。給与以外の所得が年間20万円以下なら、所得税の確定申告は不要というルールです。

しかし住民税は20万円ルールの対象外。1円でも利益が出たら、本来は市区町村に「住民税の申告」が必要になるぞ。

申告を忘れるとどうなるんですか?

後に税務署経由で問い合わせが来て、こっぴどく叱られて追徴課税を課せられるだろうな。
追徴課税を喰らわないためにも、取引所の年間取引報告書を必ず取っておきましょう。
国内登録業者は、年間取引報告書を発行しています(取引履歴をCSVで出力できます)。毎年1〜3月に、あなたが使っているすべての暗号資産取引所から年間取引報告書を取得しておてください。
暗号資産取引書を複数社を使っているかたは、全社分を合算して計算してください。複数社合算は別途計算ソフト(クリプタクト、Gtaxなど)を使うとラクにできます。
税金で詰まないために知っておくべき3つのルール
- 「ビットコイン→イーサリアムの交換」なども課税対象
- 会社員でも、住民税は1円から申告対象
- 毎年1月になったら全取引所の年間取引報告書を取得

うわ!税率最大55%って…今まで株式投資(税率20.315%)と同じ感覚でいたわ。

利益確定前に知ったお前はラッキーだったな。利確後に知って地獄を見た奴を何人も見てきたからな。
取引所がハッキングされたときの心構え

「取引所がハッキングを受けたら、所有のコインはどうなるの?」と不安なかたは多いはず。
ハッキング対策法を見ていきましょう。
過去に起きた事例を振り返る
暗号資産業界で語り継がれるハッキング事例を、いくつか整理します。
- マウントゴックス事件(2014年):当時世界最大級の取引所が破綻。長年にわたる債権処理が続いた歴史的事件
- Coincheck NEM流出事件(2018年):約580億円相当のNEMコインが流出。その後マネックスグループ傘下に入り、日本円での補償を実施。
- FTX破綻(2022年):大谷翔平選手がCMをつとめていた海外取引所大手の破綻。海外取引所のリスクが世界的に知れ渡ったった事件
これらに共通する教訓は、ひとつ。
「金融庁登録の国内業者で、分別管理されているか」です。
Coincheckが日本円の補償できたのは、国内登録業者として体制を整えていたからです。
分別管理・コールドウォレット保管・信託保全があるかを確認
国内登録業者には、いくつかの安全網が制度として組み込まれています。
- 分別管理義務:顧客の資産(円・暗号資産)と取引所の自社資産を分けて管理する義務
- コールドウォレット保管:顧客の暗号資産の大部分を、インターネットから切り離されたウォレットで保管
- 信託保全:取引所に預けた日本円を、取引所の財布の中に保管しておかないで、外部の信託銀行に分けて保管している
これらの仕組みがある金融庁登録の国内業者と、何もない金融庁未登録の海外業者では、事故の際の救済措置が桁違いに違います。
自分でできる対策は自分で
できるだけ自分でできる対策をするのが望ましいです。
- 大きな金額を1社に集中させない
- 長期保管はハードウェアウォレットに移管
- 2段階認証は必ず設定(SMSではなく認証アプリを使う方が望ましい)
- 出金先アドレスの登録制(ホワイトリスト機能)を活用
- ホワイトリスト機能とは
- 事前に承認されたアドレスのみに送金・取引を許可するセキュリティ機能です。
せっかく良い取引所を選んでも、取引所選び以前の段階で無駄足を取られる人が、本当に多いです。私自身がその一人でした。
- LINEグループや怪しいSNSアカウントの「次に上がるコイン」勧誘 → 私はこれで10万円を溶かす
- 「月利30%保証」を謳う高利回りレンディング・ステーキング → 私はこれで15万円消失
- 「絶対上がる銘柄」を有料で教えると言ってくる情報商材 → 99%の確率で詐欺
- SNSのDMで急に話しかけてきた「投資の先生」 → ほぼ100%詐欺
取引所のハッキング事件の事例より、「取引所の外」で資産を失った事例件数の方が圧倒的に多いのが現実です。

LINEグループの「爆上げコイン情報」、毎日配信されてくるんだ・・

ぼーさん、それ毎回入って毎回資産溶かしてますよね…?取引所より先に、入る場所を間違えてます。
私の二の舞を踏まないように、この記事を教訓に良い取引所を選べる目を養ってください。
暗号資産取引所の口座開設の流れ

取引所の比較を眺めるだけでは、どれも同じに見えてきます。少しでも触ってみるだけで、違いがはっきりわかるようになるので、口座開設に挑戦してみましょう。
まずは口座開設の事前準備として、用意してもらうものがあります。
事前準備として、必要なもの
- 本人確認書類(運転免許証/マイナンバーカード/パスポートなど)
- スマートフォン(eKYCで顔と必要書類を撮影するため)
- 銀行口座(入金用、ご自身名義のもの)
- メールアドレス(サブアドレスではなく、普段使うものを推奨)
- eKYCとは
- スマホやパソコンで本人確認を済ませる仕組みのこと。
取引所の指示で本人確認を求められたら、取引所の手順どおりにすすめていけばOK。
基本期には
1.身分証明書(運転免許証やマイナンバーカード)をカメラで撮影or写真アプリに保存していた身分証明書をアップロード
2.自分の顔をその場で撮影(本人かどうか確認するため)
4.数分〜数十分で審査完了
のような手順で行われます。
申し込み〜口座開設完了までの所要時間
必要事項の記入が終わり、本人確認手続きも完了すると
eKYC(スマホで完結する本人確認)に対応している取引所なら、最短で当日〜翌営業日に取引可能になります。
郵送ベースの本人確認だと数日〜1週間かかります。
少しでも早く取引を行いたいかたは、eKYC(スマホで完結する本人確認)を選びましょう。
最近の主要な国内取引所は、ほぼeKYCに対応しています。
初回入金(銀行振込)
無事に取引所の口座開設が完了したら次は入金です。
初回入金額は、1万円もすれば十分です。
操作ミスなどのトラブルを、最小限でおさえるため。
d NEO BANKや楽天銀行などのネット銀行を使用すれば、手数料もかからなくて済みます。
最初の暗号資産の購入は「板取引で少額から」
最初の暗号資産の購入は、いきなり販売所で1万円分のBTCを買うということをせずに、板取引で1,000円分のBTCを買ってみるぐらいから始めることを、オススメします。
- 実際にコインが取引所の残高に入る感覚
- 板に成行注文を出して約定する流れ
- 自分の指値注文(約定したい値段を先に決めること)で約定できるかの体験
これらすべて、暗号資産のノウハウ記事を10本読んでも絶対に得られない学びです。
最悪1000円なら失ってもなんとか取り返せる金額。
後に取引に活かせる経験としては安いものです。
暗号資産購入後すぐにやる設定
最初の購入を済ませたら、忘れずにやってほしい設定が3つあります。
- 2段階認証(Google AuthenticatorまたはAuthy推奨。SMS認証だけに頼るのはNG)
- ログイン通知メールON(不正アクセスの早期発見)
- 出金先アドレスの登録制(実装がある取引所のみ)
- Google AuthenticatorまたはAuthyとは
- スマホに表示される「ワンタイムパスワード」を管理するアプリのこと。
これらアプリに表示される6桁の数字のパスワードは30秒ごとに、自動で切り替わります。
インターネットに繋がっていなくても6桁の数字は表示されます。
後でやろうと思うと、面倒になってしないので、これらのアプリは暗号資産購入直後、すぐに導入しましょう。
リスクを回避するための一番大事なことですので、必ず二段階認証の設定はしてください。
口座開設〜最初の1,000円購入までのチェックリスト
- 本人確認書類とスマホを用意
- eKYCで申し込み(最短当日〜翌営業日で取引可能)
- 1万円を入金(少額で十分)
- 板取引で1,000円分のBTCを買ってみる
- 2段階認証・ログイン通知・出金先制限の3点をすぐに設定
よくある質問(FAQ)
最後に、口座開設前後で読者からよく寄せられる質問をまとめておきます。
気になる項目だけ展開して、ご覧ください。
法的にまったく問題ありません。むしろ「メイン1社+サブ1社」が現実的な運用スタイルです。確定申告では全社の取引を合算して計算する必要があるので、年間取引報告書を全社分、取得する準備だけしておきましょう。
国内登録業者には分別管理義務があり、顧客資産は取引所の自社資産と分けて管理されています。実例として、CoincheckのNEMコイン流出時には日本円補償されました。「補償される額・スピード」はそのときの事件規模や取引所の体力によって変わるため、複数社への分散保有をオススメします。
大きな利益は出ません。が、それ以上に大事な「実際に手を動かす経験値」が得られます。比較記事を10本読むより、1000円〜1万円の板取引を1回やる方が、はるかに学びが深いです。最初の数ヶ月は「お金を稼ぐ」より「操作と感覚を覚える」期間と割り切ってください。
取引そのものは副業などではないので、バレても問題ありません。会社にバレるとすれば「住民税」からです。
利益が出たら確定申告の際に、住民税の徴収方法で「自分で納付(普通徴収)」を選択してください。
そうすることで、給与天引きを通じて会社に伝わるリスクを下げられます。
雑所得が大きくなれば所得税の確定申告も必須になりますので、ご自身の所得状況に合わせてご判断ください。
人によってリスク許容度が違うので、原則としてお伝えできるのは「事前に損切りラインを決めておくこと」「決めたら機械的に動くこと」の2つです。
暴落の最中に判断しようとすると、私のように20万溶かす地獄道に足を踏み入れることになります。
買う前に「いくらまで下がったら売るか」を決めておく。これだけで生存率は大きく上がります。
ありですが順序を間違えないでください。「7軸で選んだ結果、たまたまキャンペーンがある取引所だった」なら最高です。「キャンペーンが魅力的だから、本来は合わない取引所を選ぶ」のは本末転倒。キャンペーンは数千円〜数万円ですが、合わない取引所を使い続けることは、大きなリスクに繋がります。
本記事では初心者には推奨しません。
理由は金融庁の警告対象になっている業者ほとんど。
レバレッジリスク、税務処理の複雑さ、トラブル時の救済難易度の高さも理由のひとつです。
最低でも国内取引所で1〜2年の実戦経験を積んでから検討することをおすすめします。
まとめ|比較記事を眺め続けるより、最初の少額取引が10倍学びになる

もう、お気づきかと思いますが、
この記事は「あなた自身が取引所を選ぶ」ために参考にしていただきたく思い、書いた記事であって、
「この取引所を使用しろ!」と勧める記事ではありません。
比較記事を参考にして熟考するのもいいですが、最初は直感でもいいので、「これだ!」と思った
暗号資産取引所の口座開設をして、できるだけ少額で多くの回数を取引して取引所になれることをオススメします。
- 取引所選びに「全員にとっての1位の取引所」はない
- メイン1社+サブ1社が現実解。1社で完璧な取引を狙わなくていい
- 机上の空論で比較記事を眺めるより、少額でも板取引を1回試す方が10倍学びが深い
これらを胸に、あなたが今日できることから始めていってください。
具体的にどう始めたらいいか、分からないってかたは、
以下の4ステップから始めてみてはいかがでしょうか?
- ステップ1:自分が取引所に求める軸を3つ書き出す(紙でもメモアプリでもOK)
- ステップ2:本記事の「目的別おすすめ」から、メイン候補を1社決める
- ステップ3:eKYCで口座開設 → 1万円入金 → 板取引で1,000円分のBTCを購入
- ステップ4:1ヶ月使ってみて、メインの「弱み」を埋めるサブ社を決める
ステップ1から3まで、おそらく合計で1〜2時間あれば終わります。「いつかやろう」を「今日やろう」に変える。この記事が、その背中を押せたら本望です。
暗号資産で失敗してきた語り手から最後に
私は暗号資産の海外取引所なども使い、草コインを買ったり、レバレッジ取引も多数してきたりしました。時には100倍レバレッジを掛けて1分も、もたなかったこともあります。
なので、この記事を読んでくれているあなたには、私と同じ道を歩んでほしくないんです。「絶対儲かる」とは言えません。
しかし学びと経験はあなたの血肉となり、必ず後の取引に活きてきます。少額で始めて長く続けて退場しない。これを守れば1〜2年後には、いい景色が見えるのではないかなと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。