「綾鷹」が売れなかった時代
今では知らない人がいないのではないかと思われる、コカコーラ社の「綾鷹」。
2008年発売された当初3年間は、緑茶飲料市場の
シェア1%にも満たなかったということを、ご存じでしょうか?
発売当時はあまりに売れないので、コカコーラ社では「綾鷹」を廃止して、
新ブランドを立ち上げる声がでてたそうです。
創業450年の歴史を持つ「上林春松本店(かんばやししゅんしょうほんてん)」さんと
コラボもしているので品質には文句なかったはず。
でも発売当初は売れなかった。
しかし商品の中身は変えずにあることをしただけで2014年には
緑茶飲料市場シェア20%まで成長して、売上高が1000億円にまでいたったのです
どうしてそこまで、市場シェアを伸ばすことができたのか。
あることとは何か!
「綾鷹」を市場シェア20%まで伸ばしたマーケティングの戦略
廃品寸前だった「綾鷹」の危機を回避しようと、
一人の男に白羽の矢がたちました。
その男とはP&G出身の日本コカコーラの和佐高志副社長
和佐氏が変えたのはまずは「コンセプト」
「濁りのあるペットボトルに入ったお茶」から「急須で入れたような緑茶」に変更。
「綾鷹」のポイントはお茶の濁り
それを踏まえたうえで調査を行い、消費者に数種類の緑茶を飲んでもらい
「急須で入れたお茶はどれか」とたずねると、
8割が「綾鷹」と答えた。
ここで和佐氏はこの経緯をCMにすることに決め
ある文言を思いつく。そのある文言とは、、、
一流の料理人や料亭、旅館の女将に数種類の緑茶を飲んでもらい、
「急須で入れたお茶はどれか?」と尋ねたら
口をそろえて8割の人が選んだもの。その緑茶とは
「選ばれたのは綾鷹でした」
皆さんも、1度は目にしたことがあるCMだと思います。
このCMで「綾鷹」は売上高が1000億円まで上り詰めたんですね。
品物は変わらないのに、伝え方を変えただけ。
マーケティングの力ってほんとに凄い!そして楽しい。
世の中にはまだ知られていない良い商品が、たくさんあるはずです。
マーケティングの力を身につけて、あまり認知されていないほんとに良い物を
市場に送りだしたいですね。