ニュースで「ビットコインが急上昇!」とか「暴落!」なんて見かけるたびに、
「なんでそんなに値動きが激しいの?」と思ったことはありませんか?
ビットコインの値動きする理由は3つあります。
- コイン市場そのものの盛り上がり
- 世界の景気やお金の流れ(マクロ経済)
- 金(ゴールド)など他の資産との関係
この3つの流れを知っておくだけで、ニュースの見方がガラッと変わります。
「ただの値上がり・値下がり」ではなく、“なぜそうなったのか”がわかるようになるんです。
今回は3つの理由をできるだけ簡単に、初心者の方にもわかるように解説していきます。
ビットコインが上がった3つのタイミング
ビットコインが大きく上昇したのは、主に次の3つの要因です。
- 暗号資産業界の内部ニュース(ETF・401kなど)
- 世界経済=マクロ経済の影響(利下げなど)
- 金(ゴールド)からの資金の流入
それぞれ順に見ていきましょう。
① 暗号資産業界の中で起きた「良いニュース」
まず1つ目は、ビットコイン業界の中だけで起きた好材料です。
2023年後半から2025年前半にかけて、暗号資産市場は明るい話題で盛り上がりました。
たとえば、
- ビットコイン現物ETF(上場投資信託)の承認
- 企業が準備金としてビットコインを保有し始めたこと
- アメリカの退職年金制度(401k)で導入が検討されたこと
これらのニュースで一気に注目が集まり、市場全体が活気づきました。
しかし、良いニュースが続きすぎたことで、「次の材料待ち」状態に。
さらに、アメリカの財務長官が「政府はビットコインを購入する予定はない」と
発言したことが決め手で「国家の後押しはしばらくない」と受け止められ、勢いがなくなりました。
ビットコインETFとは運用をプロに任せて、手数料を払いビットコインの権利を持つというイメージ。
② 「マクロ経済」からの追い風
次に相場を動かしたのが、マクロ経済(世界経済の流れ)です。

マクロ経済とは、国や世界全体の景気・金利・物価などの動きのこと。
個人や企業ではなく、経済全体を広く見る考え方です。
このマクロ経済の変化が、ビットコインの価格にも大きな影響を与えます。
アメリカの中央銀行にあたるFRB(連邦準備制度理事会)が利下げ(=お金を借りやすくする政策)を発表したことで、市場に資金が流れやすくなりました。
さらにパウエル議長が「年内にあと2回利下げの可能性がある」と発言した際には、
ビットコインは一気に勢いづき、史上最高値の12万ドルを突破!
ただその後は、トランプ大統領が関税(輸入品への税)を強化すると発表し、
景気への不安が広がって市場が冷え込みました。
こうして、マクロ経済からの追い風も一旦ストップしてしまったのです。
③ 「金(ゴールド)」からの資金流入
3つ目の要因は、金(ゴールド)からビットコインへの資金の流れ込みです。
2020年以降、ビットコインと金は「逆の値動き」を見せる傾向が強まりました。
金の価格が下がると、ビットコインが上がりやすいという関係です。
たとえば2020年には、
- 1月〜8月:金が史上最高値を更新
- 8月〜翌年3月:金が下がり始め、代わりにビットコインは1万ドル→6万ドルに急上昇
金から約266兆円もの資金が流出し、金価格が4年ぶりに大幅下落した年もあります。
この影響で一時的にビットコインが復活しましたが、上昇は長く続きませんでした。
3つの要因がひとやすみ中
ここまでの3つの流れを整理すると、現在の状況はこうなります。
| 要因 | 現状 |
|---|---|
| 業界内のニュース | 出尽くし |
| マクロ経済の追い風 | 一旦ストップ |
| 金からの資金流入 | 一瞬の反発のみ |
今のビットコイン相場は新しいきっかけ待ちという段階です。
短期的に停滞していても、筆者はビットコインを「売らずに持ち続ける(ガチホ)」スタンスを貫きます。

ガチホとは、ガチでホールドすること。
しっかり掴んだまま手放さないことだよ。
なぜなら、長期保有の方がプロの投資家よりも高い成績を出しているというデータがあるからです。
まとめ
今回紹介した3つの要因を振り返ると、
- 業界ニュース(ETF・401k)
- マクロ経済(利下げ・金利)
- 金(ゴールド)からの資金流入
落ち着いた状態になっても、ビットコインの歴史を振り返れば、停滞期の後には必ず新しい上昇トレンドが訪れています。
次の波に備えて、焦らずじっくり構えることが大切です。
今後のビットコインの展望
今後注目すべきは、
- 新しいETFや制度の発表
- 世界的な景気刺激策(マクロ経済政策)
- 金や株式からの資金シフト
などの動きです。
これらのどれかがキッカケとなって再び相場が動き出す可能性があります。
次の上昇トレンドに備えて、情報のアンテナを張っておきましょう。
